妊娠中の注意

歯周病

歯を支える歯周組織や歯肉に細菌が感染するトラブルを歯周病と呼びます。歯肉が赤くなったり、腫れたりします。症状が進むと、歯周ポケットと呼ばれる歯肉溝がどんどん深くなります。血が出たり、口臭がしたり、歯がぐらついたり、抜けたりすることもあるでしょう。

歯周病がおなかの赤ちゃんとどんな関係があるんだろう、と疑問に思うかもしれません。まだ完全に解明されていない部分もありますが、早産や低体重児出産に関係していると考えられています。妊婦さんの口内で歯周病菌が繁殖すると、妊婦さんの血液を介して、おなかの赤ちゃんにも運ばれてしまうからです。

アメリカでの調査によると、歯周病で妊婦さんの歯列の60パーセント以上の歯周組織が壊れていると、早産の危険が高くなるというのです。しかも、早産によって低体重児が産まれる危険性は、通常の6倍、初産の場合は通常のおよそ7倍にも達するという結果が出ました。

つわりによって食生活が乱れたり、歯みがきが十分にできなかったりすると、歯周病を引きおこすおそれがあります。つわりがひどいと、ふだんのようなスケジュールで生活ができないかもしれませんが、心身ともにリラックスできる入浴中やテレビを観ているときなど、いつもとは時間帯を変えると歯磨きができることがあります。

歯ブラシをヘッドの小さいタイプに変えたり、刺激の少ない歯磨き剤を使ったり、と工夫してみましょう。つわりがひどくて歯ブラシを口に入れることもつらい場合は、殺菌効果のあるマウスウォッシュ剤で代用したり、デンタルフロスで歯間清掃をしたりしてみましょう。